こんにちは、わたぞう(@asahitv)です。
前回の続き2話目になります。
▲1話目はこちら
心配ごとが多かったが頼もしい大工さん
いかつい大工さんは、早速家のあらゆるところをチェックしてくれています。
大工さんと話をしていて聞いたのですが、元々建築現場がメインで個人宅のリフォームはあまり経験が無いようでした。
ただ基本は一緒だ!と豪語していて、若い頃から色々な現場をやっていたようなのであまりそこは心配してなく、むしろ豪快で頼もしい印象を抱いていました。
ある程度、作業内容のチェックが終わりました。
どうですか?問題なくいけそうですか?
ああ、ちょっと大変だけど内容的には問題ないっすね。
やはりやるところ多いですよね?
そうだな。でもそれは依頼主さんには関係ないことだから、こちらで直接リフォーム会社と後で相談しますよ。
ありがとうございます。(こちらからすると当然だけどね)
ところで床が斜めっているところも直りますかね?
ああ、床の張り替えをするので、その際にレベル調整をすれば問題ないですよ!
おおーよかった、助かります!
実は生活空間のメインであるリビングとキッチンの床が傾いていたのだ。長年の劣化でそうなったのか?ビー玉転がらさなくても、歩いてクラっとしてわかるくらい傾いていた。
あ!あと、項目が多いと言ってましたが工事のスケジュールは大丈夫そうでしょうか?
リフォーム会社の担当者さんは2週間(土日だけなので4日)で出来るって言ってましたが、、、。
ええ~あいつそんなこと言ったの?2週間はちょっと難しいじゃないかな~。あと2日追加で3週間ならなんとか出来ると思う
(!!!??マジカ!余裕見てよかったけど、ギリだな~~。まあ仕方ないか。)そ、そうですか、、、ではそれでお願いできますか?僕も今の家引き払う話しちゃっているんで。
だよなーがんばってちゃちゃっと終わらせるよ
よろしくお願いします!(なんだかんだ言って頼もしい限りだ)
なんとか無事に工事は終わりそうな気がしていました。
そこから早速大工さんは木を切ったり工作したり大工としての作業も当然ながら、電気工事まで一人でやってました(電気工事士の免許もってんのかな?)
▼工事の詳細はこちらの記事で
2階の和室があるんですが、畳が歩くとブヨブヨしていたので、全面交換しようと思っていました。
ただ昔ながらのい草で作っている本畳だったようで、これ変えられるのか?と思って聞いたら、流石に本畳の交換は難しいけど、
今の建材畳床(い草ではなく発泡スチロールが入っているいるもの)なら出来るよと
とのことだったので、本畳ってめちゃくちゃ高いので、それでお願いしました。
畳は全部剥がしてどっかに持っていってしまいました。
ちなみに畳を剥がした後、木の板が有るんですが、それを剥がしたらやばいことになっていました。
2階と1階の間に空間があるんですが、そこに床を支える重要な太い木材があるんですが、(多分)シロアリに食われておりボロボロになっていました。
これはだめだなー。交換しないとそのうち支えている木が破損して床が抜けて1階に落ちるよ
ええ~~~。。そうなんですか?これって交換ですかね?
そうだね。すぐに変えた方がいい。こんな物を業者が見つけたらよだれを出しながら「このままだと家が傾く」なんて脅して高額の費用をふっかけるんだよ。
(マジカ。。やっぱりエグい業界だ)
なるほど、、たしかに今相当不安ですからね。
普通ならこれで20万くらいとるところだけど、材料費として2万もらえれば、追加で作業してやるよ!
ありがとうございます。お願いします。(後でわかるのだが木材で2万はしない、、が結構大きくて長い木材なので作業費も込なら、まあ妥当かな・・)
とこれは直接現金で2万円払って新しい木材に差し替えてもらいました。
まあ本来であったらリフォーム会社(いやホームセンターか・・)に頼んでいるわけなので、直接職人に払うのは良くないことなんですが、焦りのあまり気にしてませんでした。
それからどんどん色々な箇所を工事していきます。
肝心の斜めっている床は畳とフローリング剥がしてそのまま下地のコンパネが出ている状態で、横にフローリングの木材が置いてあった。
僕はリフォームの勉強もしたかったので、大工さんに色々話を聞きながら、そうやって直すのか?とか業界の裏話とか聞きながら、たまにコーヒーを近くのコンビニに買いに言って差し入れをしているっていうのを朝の9:00くらいから夕方17:00くらいまでやっていました。
ちなみに肝心のリフォーム会社の担当者は2週目になっても来ませんでした。
ちょっと気になったので電話したら、他が忙しいようなので、毎回は行けないが工事が進んだらチェックしに行きます!とあの若い担当者が言っており、
工事内容が伝わってない!とライトにクレーム言ったら、あれ?ちゃんと伝えたんですけどね。職人さん大雑把な人が多いんです・・って言われました。
まあ工事は無事ちゃんとすすんでいるからいいや。と思って電話を切りました。
2周目後半に差し掛かかる頃に、大工さんの知り合いだというチャラチャラした金髪ヤンキー風の男女2人の職人が登場しました。
この二人は壁紙を張ったり、ペンキを塗ったりする職人らしく、聞いてみると二人は夫婦らしく、30代(夫)と20代前半(嫁)のコンビです。
いつもまあまあの音量でラジオ?CD?をかけて、大きな声で歌を歌いながら壁紙を張っていました。
態度ワル!そしてうるさいって思いましたが、
話をしてみると、壁紙職人にこだわってやってきたようで、腕に自信があると言ってました。自信があるからこの態度なのか。なるほど頼もしい!とあまり気にしないようにしました。
そうこうしているうちに、リビングの下地のコンパネも根太(床の荷重を大引に伝える役目をしている部分)を全て剥がして、下の土が出ている状態になりました。
この家は古い作りなので、基礎にコンクリを張ってなく、土の上に家を立てているので湿気が多いんです。(古い戸建てはよくある)
その状態になったら、やっとリフォーム会社のおじさんが来ました。
床下のシロアリの工事と調湿剤をまくためです。
もちろん剥がさなくてもできるんだけど、今回はレベル調整もするからという理由で剥がして、そのタイミングで調湿剤をまいたほうがやりやすいので、そういう流れになりました。
というかリフォーム会社忘れていた。。。
作業が終わり、またこのおじさんも例外なくフェードアウトすることになります・・・
色々なことがあり、3週間目の土日がやってきました。
やっと今週で終わる~って想いでした。
見ていただけなんですが結構なストレスなんです。最初は楽しいんだけど、平日仕事をして、やっと週末か~と思ったら、朝早く起きて新居に向かい、
遊びに行きたくてもいけない。土日はフルで一日潰れるのを3週間もやるんですからね。
この週の土日も朝から作業をしてくれてました。
ただ気になるのはリビングの床とキッチンの床です。リビングの床は地面の土が出っぱなしというわけではないが、下地のコンパネと根太が出ている状態で、他の作業をしています。
素人目からしても、これ土日で終わるのか?と思い、大工さんに確認します。
これ今週で終わります?
ん~。多分大丈夫だと思うが、やることが多いからね~。
(それは最初からわかっていたでしょ・・)はぁ、、、でも住む場所が無くなるんで、、
だよな~。なんとかするわ~(軽い言い方)
同時に引っ越しの準備も進めていたので結構切羽詰まっていました。
ただ日曜日の午後あたりに・・・
衝撃の一言が!!!
あーやっぱ終わらないわw
えっ・・!?今なんて?
薄々は気がついてましたが、どこかでプロの腕を信じていました。。
いや~困ります。前のマンション解約の手続きしてもうすぐ引っ越しするんですよ!
ん~そう言われてもな~。こっちもちゃんとやっているしな。
わかりました、リフォーム会社に確認してみます!
ちなみにこの時点で、リフォーム会社の若い担当者は一度も来ていません。。。
(実は何度か連絡はしていたんですが、忙しいとか大工に任せているので大丈夫。もう少ししたら行きますの回答だったので、嫌になり少し放置していました・・)
流石にありえないと思ってリフォーム会社の担当者に電話しました。
もしもし!今大工さんに聞いたんですが、今週で終わらないって言ってますが大丈夫ですか?
そもそも2週間とか言っていたのが3週間になり、それでも終わってませんが!
すいません。大工に確認します。ただ内容が内容なので、時間はかかると思います。
なんでじゃあ最初から言ってくれないの!引っ越し日決まっているんですよ!
すいません、僕の工数見積が甘かったです。
いやいや、このままだとリフォーム中の家に住むことになりそうですよ!というかそもそもなんで来ないんですか?
すいません、他の現場に追われてまして、、もう少ししたら行けるので現場を見に行きます。
(ラチがあかない・・)わかりました・・・・。もう少し我慢します。
そう言って電話を切りました。
そうして遂に最後の1ヶ月目の週に入りました。
しかも、また大工さんからは
今週でも終わらない・・・・
とのこと、
そのまま新居に引っ越しをしました。
つまり
リフォーム中の家に住むこと
になったのです。
この時の状況で困ること
1階のキッチン及び、リビングの床が貼れてない上に、木くずだらけ
1階は靴を履いて家の中を移動してました。風呂は普通に使えたので、そこだけ靴を脱ぎ、料理は作れないので、基本外食や弁当を買ってくる
2階の寝室の電気工事は終わってない
1階は風呂以外使えないので、生活場所はベッドだけがおいてある寝室しかありませんでした。ただ電気がつかないので、デスクライトを持ってきて高いところにおいて部屋全体を照らすようなことをしていました。
※ポルターガイストではありません(わかるかな・・?)
なんというか、他人の空き家に勝手に家に住み着いているみたいな気持ちがずっとありました・・・。
しかも平日は仕事ですから、ぐちゃぐちゃな家に疲れて帰るのってストレスが相当なもので、怒りが絶頂に達しそうでした。
ちなみにこの時期は10月少し寒かったので布団に入って暖をとりながら暗い部屋で妻と2人してテレビを見てました。もやは平成の生活ではありません。
ちなみに、ここから工事は毎週「今週は終わらない」の繰り返しで、
結局1.5か月かかりました。
大工さんには最初なるべく早くしてと言ってましたが、もうこうなった以上、ちゃんとした仕事をしてほしかったので、時間かかってもちゃんとお願いしますって話をしてました。
1ヶ月を超えて、リフォーム会社の若い担当者は今週行きますとか言っていたが、いまさら感もあったので、もうそろそろ終わるから完了したら来てと伝えました。
そしてやっとのことでリフォーム工事は終わりました。
やっと戦いが終わった・・・・・そう思っていました。。
ただ1点気になるところがあったんです。
リビングの床の張り替えですが、ずっとブルーシートが引いてあったんです。
見ようとすると大工さんが、まだフローリングを貼っているボンドが乾いてないから、いじらないでと言われブルーシートの中を見ることはできませんでした。
そして工事日の最終日にそっとブルーシートを外して帰りました。
ブルーシートが外れた姿を初めて見たときは、めっちゃくちゃ見栄えが綺麗で新しいフローリングはいいな~~と寝っ転がったりしてました。
ブルーシートを直前までかけていたのも、やはり乾かしていただけだったのかと安心しました。
ただどこか違和感を感じてました。
そして最終日、リフォーム会社の担当がやっときて(見積の時に来た以来です・・)最後の工事のチェックをします。(大工さんはいません)
これを確認して問題なかったら工事完了書にサインをして残りの金額を振り込んで終了です。(頭金1割だけ支払っていました)
色々あったことをブツブツ文句言いながら、ひとつずつ確認して早くこのリフォームを終わらせたいの一心でした。
ふと、綺麗になったキッチンを歩いてチェックしていると、
ん?
なんか違和感が・・・・。
部屋の端っこから端っこまで何度か歩いていると分かりました。
床が斜めっているのです。。。
もしかしてと思って、リビングを歩いていると、
あれ?ここも斜めっている気がする・・・
(もしかしてあのブルーシートの意味って・・・)
でもなんとなくそんな気がする程度でそこまで自信がありませんでした。
リフォーム会社の担当に聞いてみると、
ん~そうですかね~。
まあもともと、斜めっていたし、中古は新築のようにはいきませんからね。
と言います。
え。。。。。!?そういうもの・・・・・???
と、もはや早く終わらせて完了させたいという気持ちが強くあったので
まあ多少だし、もういいかと思いました。
色々納得がいかなかったんですが、
完了のサインをしてしまいました。
これでやっと平和な日々が始まる・・・
そう思っていたんですが
これが後悔でしかないリフォームの始まりでした。。。
▼第3話に続く・・・